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セルフヌード
第6章 最愛





 潤みきった美優の秘口は、最愛の指をいくらでも吸い込んだ。望めば手首までのみ込める。

 だのになつみは、甘ったるい愛し方にとどまるばかりだ。

 美優の腕を封じたのはかたちばかり。美優に宿った生命に、負担をかけないようにしているのが手に取るように分かる。


「なつみ……っ、やめないで……あっ……あん…………まだ……やめないで……」


 快楽の涙とは違う。無性の衝動に泣かされて、みじめに歪んだ顔を隠すことも出来ないで、美優はなつみに懇願しながら蹂躙される。


 なつみは手首の羈束をといた。美優は四つん這いにさせられた。

 背中を伝うキスに顫え、アヌスにしたたる唾液に喘ぐ。

 誕生日の夜、初めて愛されることを覚えた窪みは、なつみの指を何の疑いもなく受け入れる。


「ああっ……はぁぁ……あんっ!あんっ!」



 一つになって、キスをして、唾液を分けて、ただ抱き締め合う。



 まるで明日、世界が終わってしまうかのように。



 何故、時は明日の色を変えるのだ。もっと早く出逢いたかった。


 美優は憑かれたようになつみを求め、なつみは美優を殺めんばかりに貫いた。
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