この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
セルフヌード
第6章 最愛



「待って……なつみ、待って!」


 奢侈な姫スタイルの洋服を着込み、なつみがバッグにカメラを詰めて、たえの脇をすり抜けていく。

 美優は死に物狂いで下着をつけて、たえの悲鳴と制止を振りきる。


 玄関に駆け込むと、靴はなくなった後だった。





 たえは、美優の妊娠を祝いに訪ねてきたのだと言った。

 良が不在であることは、当然、知らなかった。

 美優はなつみとの関係を問いつめられた。何も答えられなかった。泣くしかなかった。


 母親と同じ屋根の下にいて、こうも冷たい夜を過ごしたのは初めてだ。


 美優はたえと一言も口を利かないで、寝台に入った。

 深夜に物音がした。たえが家の中を物色しているようだった。



 なつみが好きだ。一緒になりたい。



 たったそれだけの一言が、何故、大好きな二人に伝えられないのだ。



 明け方、メールが届いた。


"最後まで泣かせてばかりだったね。ごめん。美優、愛してる"




 なつみらしくない、たった二行のメールは、耳の奥に残った罵倒以上に美優を打ちのめした。
/269ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ