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セルフヌード
第2章 美しさという暴力



「ひとみは、私のこと、好き?」

「好きです……大好きです……はぁっ……んっ」…………


 妄信的な愛とやらはどこまであるじを目隠しするのか。

 なつみは可愛い愛玩動物をシーツに這わせる。

 がくがくっ、と、大してあるわけでもない重みに負けかける太ももを平手で打って、なつみの顔を見るのが好きだという目を塞ぐ。


 黒いハンカチーフと、命令。
 これだけで女は奴隷になる。


「はぁっ……はぁ……」

 なつみはバスローブをはだく。狂暴な男の生殖器をかたどった性具を身につけて、天井を向いた臀部を掴む。


「あああっっ……」


 ずぶっ……ずぶずぶっ…………


 ほぐれた容器は欲望を容易く受け入れた。

 恍惚に痺れた下腹部を、ゆっくりと、窪みにすりつけるように動かす。

 やがて四つ足動物が、物体同然に見えてくる。

「ああっ……あっあっあっ……あんっ、ああぁんっ!……」





 くだらない。ここにあるのは快楽だけ。美しさだけ。救いだけ。





「やぁぁんっ……ぎもぢぃいぃっっ……あんっあんっ!あんっ!……あああっ……」


 イきます。イきます。壊れちゃう!……


 さしずめ美食家の絶叫が、寝室に飛び散る。



 なつみはウサギを犯し続ける。

 嬌音も、呻吟も、とりあってやる義理はない。



 気を失っても首根っこを引き上げて、尻を打てばいくらでも使える。
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