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セルフヌード
第8章 *最終章*セルフヌード
咲希が眠りについた深夜、美優はなつみがシャワーを浴びているところを入っていった。
案の定、驚き露わにした美人は、いっそ絶望的な様相さえ醸した。
…──待ちきれなくて。
美優は背を向けた恋人の身体に抱きつき、聞き分けのないペットのように、髪を上げたうなじに唇を寄せた。
「美優、嫌がらせでしょ」
「……そうかも」
「あんまり見ないで」
「総子さんには見せたくせに」
「──……」
出逢ってまもなかった頃、なつみは美優のような趣味はないと断言していた。未だ美優を変態呼ばわりする。
だのに総子のカメラの前で脱いだのだ。
あれだけ隠したがっていた身体のどこを隠すこともしないで。