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セルフヌード
第1章 秘密の快楽
「ひっでぇ」
女が死角を曲がったところで、男性カメラマンの一群がたむろしていた。
「お疲れ様です」
「待て待て待て」
「聞こえてる。待ては一回」
「お前あれはねぇだろ。オレ達が逆立ちしてもヤれねぇようなかわいこちゃんと、ヤれるチャンスを逃すかぁ」
「発情してないし。いつでもヤれるし。……見てたの?」
「きゃあっ、とか、ひうーんっ、とか、聞こえるっつーの。おい、何で男のオレらがいんのに、わざわざお前がモテるんだよ。せめて女どもを分けろ。同期だろ」
「私が美しくて可愛いからに決まってるでしょ。教えようがない」
「性格悪い典型だな」
「もう帰る。録画していたDVDで頭がいっぱい」
「待ておいっ、待てって」
「ぅぉおおっ……!!神画像見つけたぜー!!」
同期の男が女の肩を引きとめた時、四人の輪から雄叫びが起きた。
「すげぇっ、乳首まるだしじゃん!」
「しっ、声でけぇっ。おおっ、まんこ見えんじゃねぇかこれ?下からのーぞーくーとー……」
「ばーか。平面だぞ。良い尻してんなぁ。色気はないな」
「そこが良いんだよ。プロを見慣れてるとな、こういう、何、卵から剥いたばっかの素人?この初々しさがたまんねぇの。にしてもエロいなぁ。女って見られんの分かってて、こういうの上げるわけ?」
「──……」
「…………」
まるで餌を与えられた猛獣だ。男達が、仲間の一人のスマートフォンを夢中で覗き込んでいた。
「オレらはああやって性欲を発散するんだ」
「言って良い?私、一応、女」
「赤くもならねぇで、説得力ないぞ」
「…………」
「まっじ、最高!わしこの女とヤりてぇわ」
「おっ、嶋入さんまだいたんっすか。見て下さいこの神画」
女は渋々、というより無理矢理、脂ぎったスマートフォンを押しつけられた。