この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
セルフヌード
第2章 美しさという暴力



「っ、はぁ」


 美優の身体がソファにくずおれてゆく。

 唇同士の触れ合う寸での位置に、なつみが屈んだ。

「綺麗だよ。美優。最高のモデルだ。……」

 目尻を唇が啄んでくる。耳を、頰を。お気に入りの花を見つけた蝶のように懐っこく、なつみの唇が美優を愛でる。

「…………、なつみ、……」



 歩く度に風に遊ぶボトムのフレアを揺らして、なつみがカメラを繊手に抱えた。

「こっち見て」

 生きたレンズに覗かれながら、美優は従う。

「こう、して。……そう」

「…………」

「口許に手、あててみて」

「ん……」

「わー、まじ可愛い!……次は、後ろ向いてみて。振り向いて。そうだなぁ、夜起きてお化けに遭った顔って分かる?」

「…………」

「うん、そう。エローい。右腕上げて」

「──……」

「左手の指でパンティめくって。……んー、もちょっと下。そう、そのくらい」…………



 小気味良いシャッター音と、美優を絡繰るメゾの声。
 無の漆黒と、桜色の炫耀が、美優の肌を蹂躙する。


 美優は、仰いだ覚えのないアルコールにでも酔ったのだろうか。

 自分自身という、あんなにも愛せなかった存在が、顔ごとカメラに押さえられても、快楽に華やいでさえいる。

 楽しい。楽しみはやがて含羞をとりこむ。



「ブラ、外して」

「……、ん。……」



 熱に浮かされたように──…なつみに従うだけの撮影が、もっぱら続く。
/269ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ