この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
セルフヌード
第2章 美しさという暴力

「美しいこと」

「っ、……」

「なぁに、怯えた目なんかしちゃって。可愛い貴女に会いに来たのよ。随分な態度じゃない」

「──……」


 ぺっ……


 女の青みがかった唇が、透明な液を吐き出した。晦冥に透けんばかりのなつみの頰を、とろみを孕んだ瑕疵が打つ。

「っ、……うっ」

 年季の入った女の腕が、華奢な女を叩きつける。

 骨をくるんだ肉と床の衝突音が、か弱いメゾをかき消した。


 なつみの視界の断片に、女のスカートの襞がたゆたう。

 女がテーブルに腰かけて、おそらく二回りは若年の女の鼻先に、自身のつま先を突き出す。


「お舐め」

「……はぁっ、……」

「生かしてやってるだけ有難いと思いなさい。そうねぇ、跪いて、また私に懺悔なさい。生きていて申し訳ありません、と。…──私の目を汚して、無礼な態度をとったことを詫びるの。まず靴下を脱がせてもらいましょうか」

「…………」

 女の目に苛立ちが灯る。苛立ちが、足先に傲慢を振るわせる。…………

 

 生気を失念したメゾが、女の手本に従った。

 戦慄した指先が、正鵠を捕らえるのもままならない塩梅で、女のくるぶしを剥きにかかる。
/269ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ