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セルフヌード
第2章 美しさという暴力
「…………」
「美優、……」
「ん、……」
ほのかな脂の匂いを含んだ唇を受け入れる。
美優は口舌を良のキスに塞がれながら、潤んだ性器にオートクチュールのペニスを迎えた。美優の味だけを知る、美優のかたちに馴染んだ肉棒。
良が美優の中で動く。男のくせに欲望に流されることはしない。もとより我欲に翻弄される男など、変わり者か、架空の世界の住人なのかも知れない。
「はぁっ、あんっ、ああっ……良くん気持ちぃっ……はぁっ、あん……あんっあんっ!……」
「美優。……美優、好きだよ。愛してる。優しい美優が、俺は何より愛おしい。……」
もっちりとした指先。ごつごつとした骨をくるんだ薄い肉。
美優の肩幅をしのぐ体格。脂の混じった男の匂いが懐かしい。
たっぷりと膣を満たす、オートクチュールのペニスが。…………
「あぁぁっ……ああっ……」
「くっ……くぁぁっ……はぁっ、み、ゆ……」
体内に熱湯が噴き出した。
良の重みが美優を組み敷く。
「…………はぁっ」
美優は糸をなくしたマリオネットを抱くように、良の背中を抱き締めた。