この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
セルフヌード
第3章 愛玩



 出掛ける支度が整うと、リビングに残していたスマートフォンに、メールが一件届いていた。

 差出人は、なつみだ。

 美優のブログを公開直後に確かめたこと、セルフヌードに写った痴女を早く生で叱りたいこと、それから、目を通すのも疲れるほどの賛辞が打ち込んであった。



 先々週のデート以来、美優はおりふしなつみに従っていた。

 あの端麗なカメラマンが、どれだけの女を愛人にしているのかは分からない。
 なつみにしてみれば、けだし美優は毛色の変わったアヒルの子。花盛りも過ぎた専業主婦など、芸術家の研究材料にもなるまい。

 それでも、美優から離れることは許されなかった。


 …──デートくらいで証拠隠滅してもらえるなんて、本気で信じてたの?可愛ーい。


 そう言って笑ったなつみは、カラバッジョとフラゴナールのコラボレーションを無償で美優に握らせた。なつみの手許には数枚の焼き増しが残っただけだ。

 フィルムは、今、良の目には絶対に触れる怖れのない、生理用品のストックと一緒にクローゼットの奥底に眠っている。
 そして美優は暇さえあれば、月のものが下ってもいない日に、収納ケースのファスナーを開く。もちろん良人の目を盗んで。


 だが肝心の、例のスマートフォンに押さえられた写真が、美優の日常をおびやかしていた。

 あの写真がある限り、美優は奴隷となり続ける。



 今日のように、自ら裸体にらくがきをして、ワンピース一枚に裸をくるんで出掛けることも厭えなかった。…………
/269ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ