パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第3章 噂の姫君

「さあ、話してごらんなさい。心に積もった出来事をためておくのは良くないの。お母さまがあなたに言ったとしたら、どうせ嫁入りのことでしょう」
「いいえ、義母上さまにはいつもよくして頂いておりますれば、感謝こそすれ、何を私が思い煩うことがございましょう」
　奏子が哀しげに微笑んだ。
「心にもないことを私にまで言う必要はないのよ。お願いだから、せめてここでだけでも素直におなりなさい」