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第29章 【あとがき集】

　こんにちは。先月、このシリーズの第一話を書いたときにはまだ真夏の盛りだったのに、今は九月初めでもう、肌寒いくらい。今年は暑くなるのも早かったけれど、涼しくなるのも早いですね。
　さて、第二話をお届けします。いかがでしたでしょうか？　今回は珍しく推理物風なテイストになったため、頭があまりよろしくない私としては大変な部分もあったのですが、いつものように愉しみながら頑張って書きました。
　今回、取り上げた野ブドウは、作品に使うのは初めての花です。あまり花に詳しくないので、思いつくのは定番というか、ありきたりの花しかなく、ケータイで〝十一月の花〟と入れて検索をかけて最初に出てきたのが野ブドウでした。
　野ブドウそのものというよりは、〝慈悲〟という花言葉に惹かれました。お寺の和尚さんに拾われ育てられた髭切の生い立ちや、義賊ということから、ぴったりのように思えたのです。