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第29章 【あとがき集】

　後は芙蓉石については、これは以前から気になっていた石です。調べてみると、ローズクオーツと同じ石だと説明しているサイトもあるようですが、私は別の石だという説の方を採用しました。
　アマゾンで格安の芙蓉石のブレスを見つけました。ブレスの説明に使用石はアイスローズクオーツ、つまりローズクオーツと芙蓉石、ブルートパーズと表記されていて、やはり別の石と認識する見方も一般的なのかなとも思います。見た眼、確かに似ていますが、作品内でも書いているように、芙蓉石はほんの少し、緑がかっています。
　神器の勾玉についても、その材質には諸説あるようですが、今回は説明にもあるように、瑠璃説を使いました。書くに当たって調べたら、十㎝余りくらいの大きさなのだそうです。でも、天皇陛下でさえ見られないものなので、極端な話、神器が本物かどうかを本当に知る人はこの世にいないのではとさえ書かれていましたが、どうなんでしょうか？
　今回、帝と薫子の仲もほんの少しですが、進展があったように思えるのですが―。次回はいよいよ完結となります。なかな素直でないこの主役の二人の締めくくりにふさわしい完結編を頑張って描くつもりです。
　完結編では、いよいよ、あのおじいちゃまが動き始めたりして―？
　どうぞよろしくお願いします。また、今回も最後までご覧いただいて、ありがとうございました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東めぐみ拝
二〇一五年九月七日