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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第29章 【あとがき集】
 これはもう、明らかに意図的なものですね―笑。大まかですが、構想も少しは浮かんでます。今までは偶然のことだったので、意図的に使うのとは少し違うとは思いますが、これも挑戦であり勉強だと思って是非、取り組んでみたいと思います。
 あと一つ、今回のヒロイン薫子は「かおるこ」ではなく、「きょうこ」です。とても珍しい読み方だと思うのですが、実はこの薫子さん、実在しました。何を隠そう、私の中学一年のときのクラスメートに「秋山薫子」さんがいました、これで「あきやまきょうこ」さんと読みます。当時、同じクラスに「薫子」さんは二人いました。
 一人は「かおるこ」と文字通りに読むのですが、あと一人は「きょうこ」さんでした。まず一発で読める人はいないと思います。私も最初は愕きました。あれから長い年月が経ちますが、後にも先にも「薫子」と書いて「きょうこ」と読む人は中一のときのクラスメートだけですね。
 キラキラネームとは言わないと思うけれど、かなりの珍しい名前だと思います。そして、今回はこの「きょうこ」さんのお名前をお借りしました。平安時代で帝のお妃って、何か「薫子」で「きょうこ」って、それっぽいと思ったのですが―。
 この作品を公表するに先立って読んで下さった方が「かおるこ」と読んでしまうというようなことをおっしゃっていましたけれど、書いている私自身も「きょうこ」ではなく「かおるこ」と打ち込んで執筆していましたので、どうぞお気になさらずと申し上げたんですよ―笑
 シリーズ物はこの作品に限らず、いつもそうなのですが、書いている中にどんどんヒロインやヒーローが好きになり愛着が湧いてきます。
 今回も薫子や承平さんにとても感情移入してしまいました。
 先ほども申し上げましたが、この物語を少しでも愉しんでいただけたとしたら、作者としては幸せです。
 それでは、今回もありがとうございました。今度は、どの時代でお逢いすることになりますやら、どうぞご期待(笑)下さいませ。

                          東 めぐみ拝

二〇一五年十月十三日 息子の誕生日に―関係ないですね―汗  
    

 
 
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