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月下の契り~想夫恋を聞かせて~
第29章 【あとがき集】
   花随想

 こんにちは。十一月となり、この作品中にも描いたように、本当に紅葉の綺麗な季節になりました。
 さて、またも番外編です。これは飛び入りでした。本編の最後を描いたときに、薫子の最後のシーンが気になっていました。物語としては最後まで克明に描かない場合が良い方がかえってあるのも事実なのです。
 余韻を読者に感じて頂く方が望ましいと言いますか。
 で、今回はそういう終わらせ方にしました。しかし、ドラマであれば、間違いなくエンディングにテーマ音楽が流れ、帝が薫子の最後を涙ながらに看取っているシーンもちらりと出て、最後の最後に二人が初めて出逢った今京の都の市井のシーンに戻って終わりとなるかな? と、これは作者の勝手な思い込みですが、そういう気がしていました。
 やはり、是非、描きたいと思い、書いた作品です。
 ちょっと「その後」を詰め込みすぎた感は正直あります。なので、あくまでも「その後の皆」を知っていただく一助にしていただければと思います。
 実はまだまだ平安時代をさすらっておりまして、来月にもう一本続編を描くつもりでおります。さてさて、どうなりますことやら、不安ですが、これで恐らく本当にラストと思いますので、精一杯頑張ります。
 そちらでは、また少し違った帝の一面をご覧いただけるのではないかと思います!

2015/11/07
       
 
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