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人妻の欲望 ――短編集――
第3章 クリスマスパーティー


ガチャ―――


「来てくれたんですね!こっち来てください!」


さっきの店員とは違う金髪の青年。


いかにもチャラそうで、私の身体を舐めまわすように見る。


連れてこられたのはコンクリートに囲まれた小さな部屋。


パイプ椅子が何個か置いてあって、机が一つ。


「お姉さん、名前何て言うんですか?」


「綾です……」


「綾ちゃんね!俺は浩平っていうからよろしく!」


浩平はそう言うと、私に抱きつきコートの上から私のおしりを撫で回す。


「ねえ綾ちゃん、後ろからずっと見てたよー?」


浩平はテレビ画面を指さし、店内の防犯カメラのことを話す。


「なんでウチのバイトくんにあんなことしたの?」


私の身体をまさぐりながら彼は話してくる。



「ついね……なんとなくかな………」


「綾ちゃんはこういうことしたかったのー?」


浩平は話をしながらコートを脱がしていく。


「綾ちゃんもしかして、変態さん?」


彼は私の姿を見て、にっこりと微笑むと、そっと口づけをする。


「な……なに言ってるの!?


今日は友達と遊んでただけで……」


「変態じゃない人は、コンビニでああいうことしないんだよ?」


彼の丁寧な言い方の反対に、艶かしい指先が私の心をくすぐる。


「綾ちゃん、かわいいよ。」


彼の言葉に身体が火照る。


「キスして良い?」


「さっきしたじゃない!私……結婚してるの!」


「結婚してるのー!?マジかー……残念……」


彼の寂しげな顔にかわいいと思ってしまう自分がいる。



「キス……キスぐらいならいいよ?」




私は欲求に負けてしまう――――




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