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新妻の涙
第3章 一時間
未希が診察室に入ると看護師が一人いるだけだった。
「先生はまだ他の患者さんを診ているので、準備をして診察台に座ってお待ちください」
「はい、わかりました......」
未希は、そう返事をすると薄いピンクのカーテンで仕切られた更衣室に入りパンツとショーツを脱いで用意されていたタオルを腰に巻いた。
診察台は、ゆったりしたピンク色の椅子の様な形状をしている。
未希は診察台に座り待っていると看護師が紙コップを片手にやってきた。
「大変申し訳ありません。もう少し時間がかかるのでお茶でも飲んでもう少しお待ちください」
「はい、わかりました......」
お茶の中に睡眠薬が入っている事も知らずに未希は、お茶を飲んだ。
しばらくすると未希は眠気を感じだした。
診察室は微かなアロマの香りと、静かなBGMが流れている。
未希は眠気が、そのためではないかと思った。
看護師は未希が眠りについたのを確認すると男を呼びに部屋を出た。