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人魚姫の唄声
第1章 人魚姫。
 朝、拓海の腕の中で目がさめる。
 カーテンの隙間から朝日が拓海の頬に差す。
 私の動きに反応し、拓海も薄っすら目を開ける。拓海の腕が私の肩を寄せ、おでこにキスをする。

「…おはよう。」

 昨夜は何度も拓海を求め、繋がり、快楽の波に飲まれていった。

 明るい中、みつめられ恥ずかしくなり拓海の胸の中に顔を伏せる。すると、優しく髪を撫でられる。

「顔を上げて。」

 そっと、上げる。
 形の良い唇が沢山のキスを降らせる。頬に、まぶたに、唇に。
 くすぐったくて、身をよじる。

「本当に君は、可愛い。…さぁ、起きようか。」


 
 拓海はキッチンでタバコを吸いながら、新聞を読む。私は拓海の用意してくれた、朝食を食べる。
 トーストに目玉焼き。
 電子レンジの音が響く、中から温かいミルクの入ったマグカップを拓海はタバコを咥えて取る。一杯の砂糖を入れ溶かし、私の前に置く。

「さぁ、仔猫ちゃん。どうぞ。」

 結局、子ども扱い。

『子ども扱いはやめて。』

 少しムスッとする。
 それを見て、クスクス笑う。

「ごめん、ごめん。からかったりして…。でも、碧のその表情が可愛いくて仕方がないんだ。」

 温かいミルクを一口飲む。拓海はブラックのコーヒー。
 
 私のケータイが鳴る。
 メールが一件届く。春樹からだった。

『これから一緒に出かけないか?』

『どこに?』

『行きたいとこない?』

『ない。』

 今更、春樹と二人で出かける理由もなくそれ以上やり取りは続かなかった。
 拓海もテレビをつけて、ゆったりとしている。
 フッと、思うことがあり春樹にメールをする。

『春樹はどこかに行きたいの?』

 すぐに返信が来る。

『会いたい。』

 ケータイを持つ手に、背後から拓海の手が重なる。

「…会いたい…。ふーん。」

 後ろを振り向くと、私に覆い被さるように拓海が立っていた。耳元で拓海が囁く。

「彼氏じゃないの?」

 私はドキドキしながら、拓海の目を覗き込む。
 横に首を振る。

「そうか。良かった…ねえ、まだ栞は帰ってこないよ。」

 拓海の手が私の肩を撫で、首筋にキスを落とす。

「…はぁ。あっ…。」

 服の下から手を入れられ、ブラ越しに乳房を揉まれる。拓海の大きな手は優しく包み込む。
 時々、乳首をいじり私の反応を覗き込む。
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