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人魚姫の唄声
第1章 人魚姫。
「…ここが気持ちいいのかな?すごく濡れてるよ。」

 ショーツも降ろされ、黒い茂みが現れる。
 黒い茂みは翳りひっそりと花芯を隠す。

 拓海は私の前にひざまずき、茂みをかき分け花芯をさぐる。
 顔を近づけ、赤い舌が桃色の小さな花芯を舐めとる。
 柔らかな舌は温かく、濡れている。
 チロチロと舌で刺激され、あまりの快感に拓海の頭を押し返す。しかし、腰を掴まれ更に深い舌先の愛撫に身悶える。

「いっ…あっ、ん。」

「少し、声が出るようになったのかな?そのまま、可愛い声で啼いてよ。」

 拓海の頭に手を当て、たいして力が入らないが抵抗してみる。舌は執拗に彷徨い、花芯を舐める。ペロペロ舐められ、子宮の奥が快感でいっぱいになり今にも爆発しそうなくらい高められている。

 指が蜜がしたたる卑猥な口をなぞる。

「…ふっ、んんっ…。」

 眉を寄せ、指の太さや長さを思い出し身震いする。

「気持ちいいかい?ああ、クリトリスがこんなに大きくなってるよ。感じているんだね。」

 脚に力が入らず、そのまま膝立ちになり上半身を拓海に任せる。
 拓海は私を抱えて、ソファに座る。
 そこに向かい合わせに跨ぎ、拓海と視線を合わせる。

 開かれた脚の間に指が滑り込み、蜜口に根元まで入れる。親指で花芯を揉まれ、中指と人差し指が蜜の滴る口に出入りする。

 グチュグチュといやらしい音が響き渡る。
 
「ほらっ。凄いよ。こんなに、濡れて。碧、君は本当に処女だったのかい?いや、もしかして自分で弄ってたのかな?自分で慰めて、こんないやらしい身体になったのかな?」

 拓海の言葉が恥ずかしく、視線を外し戸惑う。

 確かに、あの時の恐怖は男性に対してだけ起こり、純粋に性への関心やオナニーに関してはそれなりにしていた。

 でもそれだけじゃない。

 拓海の指。
 拓海の声。
 拓海の瞳。
 拓海の唇。
 拓海のすべてが、私を狂わす。
 私は貪欲に拓海を求める。髪の毛一本から脚の先まで飲み込んでしまいたくなる。

 指が私の身体を攻め立てる。
 中にあるGスポットを擦られ、腰が軽く浮く。

「中はここが気持ちいいんだね。ちゃんと、覚えておくよ。いつでも逝かせてあげるからね。碧もちゃんと自分で弄るんだよ…俺がいない時も、俺が碧を触ってると思って弄って…。」

 拓海は指の動きを速くする。
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