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好きだから。。。
第2章 -いつもの日常?-



入ってきたのは 180㎝あるかな?
割りと背の高い 眼鏡をかけた
いわゆる「眼鏡男子」で、「イケメン」タイプの人だった。


「はじめまして。
本日付で課長に就任した細川 瑛人です。

よろしくお願いします。」



軽く頭を下げた新課長に パチパチと
拍手がおこる。
女子社員からは、
「今度の課長は、素敵ね♪」
「性格もよさそう」
など、ひそひそ話が聞こえてくる。


隣にいる梓も私の耳元で
「なかなかのイケメンね。
これから楽しみ♪」

「梓、あの課長がタイプなの?」

「んー。どうかな?
でも、目の保養にはなるよね。」

「あー。梓は、彼一筋だもんね?」

と、私が からかうと梓は顔を赤くして

「も、もう 〜
しんちゃんは彼氏じゃないもん。」
と、むくれてしまった。


しんちゃんは、梓の2コ上の幼なじみで、
ずっと片想いしてる相手。

私も梓と一緒に何度か飲んだことがあって、
頼れる優しいお兄さんって感じかな。

そんなしんちゃんは 梓を妹のように可愛がってる。

優しげなしんちゃんは、やはりモテるようで
彼女も途切れないみたい。


梓も 幼なじみの枠から出る勇気もなく、
彼氏を作ったりしてるけど、長続きしてないのよね。


前に「告白しないの?」

と、聞いたら

「しんちゃんは 私のこと妹としか思ってない。私も今のままが 一番いいの。」

と、笑って言った。

その笑顔は ちょっと悲し気だったけど。。。


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