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これはお仕事です。
第3章 淫らな生活
あれよ、あれよと話しは進み、
3日後の土曜には引っ越しが完了していた。
「わ、これってどうなってるんですか?」
見た目は20階建の高級マンションであった。
社長が住んでいるのは最上階である20階。
そして美和が住むのは19階らしい。
いったいどんな構造なのどろうか。
辰治は少し興奮気味の美和を微笑ましく見守り、家の案内をはじめた。
「このマンションはね、少し改造してあって20階と19階は繋がっているんだ。20階には私の寝室と書斎、専用のシャワールームがあるよ。君とは一緒に暮らすけどプライベートはきちんと分けられているんだ。そっちの方が君も安心だろ?で、19階には個別の部屋が5つとリビング、キッチン、洗面所など普通の家と同じだね。君の部屋の家具はあらかじめ揃えておいたから安心していいよ。」
部屋が5つ?
他にもツッコミ所は沢山あるが、社長が1人で住むには広すぎる。
というか、社長には奥さんがいないはずだ。
美和は同居する前に過去の社内紙を読み、社長の情報を集めていたのである。
「あの、なぜこんなに広い家に1人で?」
「1人?あれ?言ってなかったかな?
僕には3人の息子がいるんだよ」
美和は、予想外の答えに足が止まった。
息子がいるとは社内紙には一切書かれていなかった。
しかし、よく考えればわかることなのである。
仕事ができてお金持ち、整った顔な辰治が結婚してないなんて可笑しな話しなのである。
奥さんがいなくても離婚していると考えれば、息子がいるのも納得できる。
謎の多い辰治だが、秘密も多いようだ。
美和は、今後の生活に不安を感じ、既に後悔しはじめていた。
洗面所や美和の部屋を案内し終わった辰治は、
ガチャリとリビングのドアを開けた。
「紹介するね?私の息子達だよ。」