この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
それでも・・愛してる
第8章 比べてみても・・

自分の席に戻り、やりかけの仕事に手をつけたが、なんとなく上の空状態になった。
若い夫婦に何度も視線を向けてしまう。

嬉しそうに夫の顔を見つめる妻。
自信があるのかどうかわからないけど堂々としている夫。
その後ろ姿には、家族を背負ってる感がしっかりと表れている。
オレが守ってる感・・

これって、普通なの?これが普通の家族なんだ・・?これで・・いいんだ・・・

「石田さん、封筒ください。大きい方」

杉下さんの声で我に返る。
棚から書類用の封筒を取り出し杉下さんに渡した。

何枚もの物件案内のコピーをまとめて封筒に入れ、

「おうちでもじっくりとご検討下さい。
 実際ご覧になりたいものがありましたらご連絡ください、ご案内しますので」

杉下さんは名刺も一緒に渡した。

ちょこんと一礼した若夫婦は、はしゃぎ気味に店を後にした。
その後ろ姿を見送りながら、なぜか私はため息を漏らした。
なにに対してのため息なのか?


/310ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ