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それでも・・愛してる
第8章 比べてみても・・
だから今の言葉みたいにストレートに打ち込んでくれてよかったんだと思える。
他人と比較することがつまらなくて愚かな事だと、はっきりと指摘してくれた事に
感謝するべきかもしれない。
「望月くんの言う通りよ・・無いものねだりだよね・・
結婚も家庭も興味ないって言うくせに、他人が持ってると羨ましくなって、
欲しいなって思ったりして・・アハハ!私ってけっこう嫌なオンナだね~」
恥ずかしさをごまかす様に、グラスに残った焼酎を一気に飲みほし、手をあげる。
「オヤジさ~ん!がんばるから焼酎のお茶割りもう一つぅ!」
これでもかって色目を使ってオヤジに声をかけると、
ヨダレでもたらしそうなイヤラシイ顔つきで、はいよ今すぐ!と、
驚くような早さで焼酎を持ってきた。
サービスだと言って焼鳥まで一緒に。
さっそく手を伸ばすが、なんだかおぼつかない。
さっきより確実に酔っている。
それでも危なっかしい口元で焼酎を飲みこむ。