この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
それでも・・愛してる
第8章 比べてみても・・
なんて説明したのかよく覚えていないが、陽斗は私の家まで送ってくれた。
マンションの入り口に立った時、あらためてそこに陽斗がいることを不思議に思った。
「あれ?なんで望月くんここにいるのぉ?」
完全に、記憶はとぎれとぎれになっていた。
エレベーターが開くと、引きずるような足取りの私の肩を、陽斗は抱えて乗り込んだ。
そんな状態でもちゃんと3階、と自分の部屋のある階を押していた。
部屋の前に立ってバッグの中から鍵を取り出す音に、
急に意識がはっきりしてきた。
今、私の後ろには陽斗がいる。
このドアの中に
彼を誘ってしまおうか・・