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それでも・・愛してる
第8章 比べてみても・・



部屋の明かりを、スタンドライトだけにした。

明るい中で鏡に映る自分の姿を見たくなかったから。

・・恥ずかしい、私・・

陽斗には、あなたらしくないなんて言っておきながら、自分も同じ事、してるじゃないか。
おまけに酒の勢いを借りて。

そもそも、そんなにおおげさに考えるような事でもないのに、チャライ夫婦の事なんか。
他にだって似たような客がいたじゃないか。
小さな積み重ねにたまたま、今日のあの客が決定打的な要素になっただけの事。

そしてそれをネタに、言い訳にして、
自分の寂しさや欲求を、私に好意を寄せてくれている陽斗で晴らそうとするなんて。



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