この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
それでも・・愛してる
第10章 気になる親子
「ありがとうございます。横山さん、マメですよね。
いつも見ていて思います。もしかして、お家でも家事とか率先してやってたりして。
想像つきますもん」
恥ずかしそうに頭をかきながら頷く横山さん。
「はい、結構やってるんですよね。
うちはカミさんも働いているから家事の分担はきっちりさせられてて。
案外楽しいんですよ、これ。休みの日は夕飯作りもしますしね」
「え~すごい!良い旦那さんなんですね、横山さん。奥様が羨ましいわ」
心底思っているわけじゃないけど・・この会話の成り行き上、一応そう付け加えた。
するとふんぞり返ってソファに座っていた杉下さんが、
急に身を乗り出して話し出す。
「あ、僕だってやってますよ、家事分担。朝出勤の時にゴミ捨てとか。
今時は夫も積極的に家事をやる世の中ですからねぇ」
それを聞いた静江さんがすかさず切り返す。