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それでも・・愛してる
第10章 気になる親子

その父親は用紙を前に一瞬ためらったように見えた。
だがすぐにペンを取り記入し始めた。
遠目にその様子を見ていると、
彼の手が止まったのは、家族構成の欄まできた時だった。
勤務先や月収も難なく書きこんだのに、家族構成の所でなぜか止まった。

私も、そして静江さんも、ペンの動きを待つように彼の手に視線を向けた。
さすがに気づいたのか、慌ててペンを進める。
大人2人、子ども1人。
書き終えて用紙を静江さんのほうに向け直し差し出した。

用紙に一通り目を通してから静江さんが、

「ではこの条件で探してみましょう」

とすぐにパソコンの画面に条件を入力していく。
横から覗き込んでみると、この親子の住まいは隣の県で、
この父親は36歳。
大手自動車メーカーの販売営業所勤務と書いてある。
月収は大手だけあって、いい。
希望する賃料は難なく払えるだろう。
そんないやらしい感覚が身についたのも、この仕事に慣れてきた証し。
自分の仕事をするふりをして、
静江さんたちのやり取りをしばし観察してみることにした。

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