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それでも・・愛してる
第13章 溢れ出る想い、それぞれ・・
「望月くん・・どうしてここに?」
かすかに震える声で絞り出す。
「今日は日曜だからオレは休み。ちょうど用があって・・
子供と会う日で出かけてたんだ。一緒だったから返事できなかった。
それにすっごい意味深なメールだったからさ・・
オレも対抗して待ち伏せしてやろうって思ってさ」
無邪気に笑う陽斗を見ていたら、我慢しきれなくなった涙が
細く静かに流れてしまった。
その時の彼は、本当に驚いていた。
「お、おい!どうしたんだよ?・・なんかあったのか?とりあえず・・行こう」
陽斗が肩を抱えるようにして歩いてくれたおかげで、
私は涙の筋が残る顔をあげなくても歩くことができた。