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それでも・・愛してる
第13章 溢れ出る想い、それぞれ・・
もうなんでもお見通し、というよりは
陽斗を呼び出す時点で気づかれているに違いない。
「当たり!さすが望月くん、私の心を読むのに慣れてきたみたいね」
深刻さを隠す様にヘラヘラとした口調で答えた。
涙の筋も、陽斗がいない間にきれいにふき取っておいた。
恥ずかしさにちょっと崩した表情を作った顔を彼に向ける。
そして・・
離婚した陽斗に聞くような事じゃないのは解っているけど、問いかけた。
「結婚するって、幸せな事なの?」
聞かれた陽斗は当然、押し黙った。
オレに答えられるか?・・そう顔に書いてある、ように見えた。
何も言わないかも・・と思っていたのだが・・
「幸せだと思うよ」
陽斗はまっすぐ私を見て、そう言った。