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それでも・・愛してる
第13章 溢れ出る想い、それぞれ・・
「望月くんの言葉、ズシンときた・・そうだね、私、見る方向が違っていた・・
両親ばかりが基準になってたけど・・姉夫婦だって幸せな家庭を築いている・・
そういえば・・お姉ちゃんも言ってたな。お義兄さんと結婚したことが幸せだって」
「そう、そういうことだよ」
得意そうに胸を張る陽斗がこう続けた。
「さっきは、オレじゃなくてもなんて言ったけどさ・・本心は・・
オレじゃなきゃダメなんだって、思ってほしい・・」
まっすぐに、突き刺す様に見つめてくる陽斗の瞳・・
そして今の彼の・・
え?なに?なにが・・言いたいの?・・
金魚みたいに口をパクパクさせている私の顔はそんなにおかしい?ってくらいの
大きな声で、陽斗は笑う。
「お~い、まだわかんないのかよぉ。
オレは美鈴に一人の男として好きになってもらいたいって言ってんの!
だって、おまえのこと・・好きだからさ・・」