この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
それでも・・愛してる
第2章 新しく進む道・・
居酒屋の個室にはすでに健太が一人飲んで待っていた。
まだ時間より10分早いのに。
「おう、来たかやっと!予想通り石ちゃんだったな、2番手は」
私が顔をのぞかせると、健太は自分の予想が当たったことへの満足感をにじませながら、
軽く手をあげた。
「相変わらず時間に余裕もって来るね、健ちゃんは。
そんな健ちゃんに2番手予想してもらえて光栄ですよ」
からかい気味な薄ら笑いを浮かべて彼の隣に座った。
掘りごたつのテーブルに2人並んで入り口向いて座り、
次に入ってくるのは誰かを予想しあった。
「次は・・茜かな。その次が由香里、で、10分遅れて陽斗だろ。間違いない!」
そんな予想に真剣になってどーすんのよって吐き捨てながら
健太の二の腕に手の甲でツッコミを入れる。
すると彼の予想通り、次にやってきたのは茜だった。