この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
それでも・・愛してる
第14章 充実した休暇・・・あの親子と
食事を終え、再び優太くんはおとなしくお絵かきに夢中になり始めたので、
私達ももう一つの大切な話に取り掛かった。
「それで・・どうします?お部屋。
さっきの不動産屋で出された物件、見に行ってみますか?やっぱり見てみないと」
ここからは新米ながら不動産屋としての顔をのぞかせて、
滝川さんに部屋を見に行くことを勧めた。
「そうですよね・・だけど・・」
なにをためらう理由があるのか、不思議に思って尋ねてみた。
「いろいろ聞かれるのが嫌で・・じつは石田さんのお店に行く前にも
他の不動産屋さんに行ったんですが・・妻のこといろいろ聞くんです。
今日は奥さんは?とか、部屋見る時は奥さんも一緒のほうがいいですね、とか」
・・ああ、つまりはねほりはほり聞いてほしくないのに余計な事聞くんだ・・
まさに、静江さんと私もそうだったわけだ。