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それでも・・愛してる
第14章 充実した休暇・・・あの親子と

ハッとして顔をあげたら、滝川さんと目があった。
どうぞ、と彼が目で合図するので、すみませんといってから電話に出た。

「もしもし・・」

「もしもし、美鈴?今大丈夫か?」

滝川さんと優太くんは楽しそうにおしゃべりしている。
でもやっぱり・・今ここで話をするのは気が引けた。

「ごめん、今ちょっと・・お客様と一緒なの。また後でかけてもいい?」

かけなおす約束をして電話を終わらせた。

どうして?なんで今かけてきたのよ・・

複雑な気持ちが顔にあらわれていたのか、
滝川さんが申し訳なさそうに声をかけてきた。

「あの・・ほんとにご迷惑じゃないですか?何か予定があるんじゃ?」

「いえ、大丈夫です。心配しないでください。じゃあそろそろ・・
 大人はまだまだな時間だけど・・
 優太くん、そろそろお家に帰ってオヤスミしたいよね?」

だんだんお父さんにまとわりつきだしたところを見ると、
疲れて眠くなってきたようだ。
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