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それでも・・愛してる
第15章 充実した休暇・・家を探す


10分ほどで戻ってこられた。
遠目に親子の姿が見えるとこまできて、彼の携帯を鳴らす。
電話に出たのが見えると、私は車から降りて大きく手を振って場所を知らせる。

親子を後ろに乗せ、松下不動産からは3つ目となる隣駅へと車を走らせた。

私もほとんど降りたことのないこの駅。
たしかに、駅直結のショッピングビルの中にはヤングファミリー達があふれかえっていた。

この駅ビルの中にも2つほど保育園はあった。
まずは近いところから、と次々あたっていく。
だが駅ビルはやはり、定員いっぱいだ。

今度は駅ビルから出てすぐの保育園に飛び込む。
しかしここも空きは無かった。

「そうですか・・ありがとうございました」

滝川さんと顔を見合わせ次に行こうと目で合図した時、
後ろから保育園の園長さんに声をかけられた。

「あの、よかったらこのちょっと先にあるうちの系列のところに聞いてみましょうか?」

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