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それでも・・愛してる
第17章 充実した休暇・・今日は2人で
2件目は駅からの距離感をつかむことはできないが、
その建物が見えてくると、滝川さんも私もわぁっと声を洩らした。
築年数は最初の物件より少し新しいだけだが、その造りがシャレていた。
3階建てのマンション造り。
外見はコンクリートの無機質な雰囲気。
でも中に入ると、その部屋は日差しが明るく中まで照らし、
こじんまりとした2LDKでも居心地が良さそうだった。
設備も新しくリフォームしてあったし、収納は結構充実している。
キッチンの淡いクリーム色も主婦の心を掴むだろう。
1階のこの部屋には小さな庭もついている。
男の話を聞くと部屋数が少ない分、
小さな子供のいるファミリーが多く入居しているという。
ここなら、優太くんも、優太くんのママも、友達をつくれるのではないだろうか。
「ねぇ、ここ、いいんじゃない?さっきのとこよりもきれいだし、駅にも近くなったし」
「そうだな・・家賃もここまでならなんとか大丈夫だし。
キミが気にいったならいいんじゃないかな」