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それでも・・愛してる
第2章 新しく進む道・・

「ま、美鈴もそろそろ考えるんだね、結婚。
 もう40はそこまできてるんだからさ」

ふん!と鼻を鳴らしながら私はジョッキを抱え上げた。

「はいはい、そのうちね、その気になったらね。そんなことよりさ・・」

ビールを一口飲んでから話題を変えようと思った時に、
ガラッと戸が開き、陽斗が顔をのぞかせた。

4番目、陽斗だったねと健太にむかって予想が外れたことを目であざ笑った。

「お、今日はオレがビリじゃなさそうだな?」

人数を指さし確認し、一人足りないことがわかると大げさにホッとして見せた。


そんな様子を見せた陽斗に遅れることものの1分、由香里がスーッと戸を開けた。

「お待たせしました・・わぁ、ビリか・・」

順位を競っているわけじゃないけど、子どもの心がよみがえってしまうのか、
つまらない事で競い合ったりする。
でもそれが、中学の同級生のいいところかもしれない。
すぐに童心に帰れるから。
だからこの集まりが今でも続いている理由なのかもしれない。

「じゃああらためて、かんぱ~い!」

ぶつかり合うジョッキを囲む5人の笑顔が輪を作った。



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