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それでも・・愛してる
第17章 充実した休暇・・今日は2人で


知らない町で店を探す。
右も左もわからない心細さも、2人でいると半減する。

誰かと支え合うってこういう事なのかな・・
頭の半分でそんなこと思いながら、駅の反対側に見つけた居酒屋に入ることにした。


ジャズの流れる落ち着いた店内。
こじんまりした個室もある。私たちは個室に通された。

「ここなら落ちついて話、聞けそうですね」

おしぼりを手に取りながら、滝川さんは呼びだしベルを押し、
すぐにやって来た店員にビール2つお願いします、と丁寧な口調で注文する。
それから枝豆と厚焼き玉子も。

格子戸が閉められると、2人とも肩の力を抜き、ホッと息をついた。

「簡単なもの頼んじゃってすみません。まずは話を聞きたくて・・
 石田さんの・・答えってやつを、聞かせてもらえるんですよね?」

そうか・・料理が運ばれてくるたびに話が中断するのを見越してそれで・・
滝川さんの気づかいに思わず頭が下がった。

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