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それでも・・愛してる
第17章 充実した休暇・・今日は2人で
「確かに、いろんな人生があります。
私の周りにだって離婚したヤツはいますよ。人それぞれです。
だから石田さんも・・まずは自分を信じればいいんじゃないですか?」
「自分を・・そうですね・・」
陽斗の顔が浮かぶ。
彼を思い出してニヤッと口元を緩めると、その様子を見ていたのか、
滝川さんがさらに明るい声で聞いてきた。
「その彼と・・もしかしたら・・?」
「いやだぁ、滝川さんたら!けっこう普通にツッコみますね・・
そうなんです、実は彼から好きだと言われて・・」
それを聞いた滝川さんは何かを想像するように目を泳がせると、
小さな笑いをもらした。
「その彼、中学の同級生だと言ってましたよね。じゃあたぶん・・と、その前に
何か頼みましょうか。お腹すきましたよね。それにビールもカラになっちゃったし」
注文を取りに来た店員にまたまた丁寧な口調でビールと料理を次々注文し、
戸が閉められると身を乗り出してしゃべりだした。