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それでも・・愛してる
第17章 充実した休暇・・今日は2人で
「きっと彼は・・中学の時に好きだったと思いますよ、石田さんのこと」
「え~?そうでしょうか?」
目が真ん丸になった。
なにを言うのかと思ったら・・
陽斗が?中学の時に私を好きだった?
「たしかに・・その彼を含めて男子2人女子3人の仲良しグループだったけど・・
でもそんなそぶり全然・・私達もね、同窓会で5年ほど前に再会して。
でも・・きっと私が身近にいる独り者だから誘いやすかったんじゃないかくらいに
思ってるんですけどね」
・・寂しいからってわけじゃないぞ・・
スーパーのベンチでコクられた時の彼の言葉を思い出す。
あれが・・本心だろうか・・
「その彼・・離婚して日が浅いってことを石田さんは気にされてるんでしょうね。
でもね、他人を好きになるって理屈で気持ちを操作できない。
いや、世間体を考えたらむしろその彼のほうが躊躇するでしょう。
それでもあなたに想いを伝えた・・だからですよ」