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第17章 充実した休暇・・今日は２人で

「すいません！ムード壊しちゃったかな～でも本音ですからね、今のは。
　この３日間、あなたと力を合わせて成し遂げたことは、
　私にとってすごくいい経験になりました。それに石田さんの言うように、
　ほんの短い間ではあったけど本当の夫婦になったような錯覚さえ感じましたよ、私も」

はしゃぐ滝川さんが、さらに私の心を突いた。

「もっと早く滝川さんと出会ってたら・・是非私を好きになってほしかったわ。
　あ、これ本音ですからね」

止まらない本音は、彼の頬を赤く染め、息をも止めたかのようだった。

「あ、顔が真っ赤ですよ！キンキンに冷えたビールで冷ましたほうがいいかしら？」

今度は私が呼び鈴を押し、ビールを注文した。

「私・・心が決まりました。彼の気持ちに答えようと思います。
　そう決心がつけられたのは、滝川さんのおかげです」

滝川さんに感謝の眼差しをむけたつもりなのに、
涙をためた赤い目を見せてしまった。