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それでも・・愛してる
第18章 充実した休暇・・その愛を受け入れて

ワインを口に含んだところで思い出した。

彼の気持ちに答えよう・・いや、答えたい。
私は携帯電話をとりあげた。
メールなんかじゃなく、電話を・・

一度トゥルルルと音がしただけで、陽斗は電話に出た。
すぐに彼の声が耳の中に響く。

「もしもし、望月くん、今大丈夫?」

それしか言っていないのに、彼の声からは興奮した様子が伝わってきた。

「おお!すごいタイミング!オレ今美鈴に電話しようと
 ケータイ手に持ったとこだったからビックリしたよ!」

なるほど、それで息まで弾んで聞えたのか。

「もしかしたら・・気持ちが先に伝わったのかなぁ・・あのね、望月くん。私ね・・」

次の瞬間、電話の向こうから耳をつんざくような、ストップ!という
叫び声みたいなのが聞えてきて、こっちのほうがビックリして
もう少しで電話を落としそうになった。

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