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それでも・・愛してる
第18章 充実した休暇・・その愛を受け入れて
皿の上はきれいにカラになり、おかわりできるというアイスティーを足してもらい、
これで彼とゆっくりと向き合うことができると、
私は椅子の背もたれに体をあずけた。
「ところでさ、この前の電話の時・・お客さんて不動産屋の?」
ストローでカラカラと氷をかき回しながら、陽斗が知りたそうに聞いてきた。
滝川さんの事は黙っていようか・・
なぜだかそんなふうに思っていた。
私と滝川さんの2人だけの秘密・・大事な思い出にしておきたかったけど、
やっぱり陽斗には黙っていられないか、と口元を緩めた。
「そう、お部屋をね、探していたの。急ぎだったから休み返上でね」
ちょっとだけ、嘘をついた。
あの2日間だってちゃんと休みだったのに。
「その人からね、答えを教えられたの・・」
「どういうこと?」
やはり気になって、知りたくて仕方ないといった表情で私を見つめている。