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それでも・・愛してる
第18章 充実した休暇・・その愛を受け入れて
私は語り始めた。
この3日間の出来事を。
滝川さんという男のことを。
でも・・滝川さんの妻を演じ、優太くんのママを演じたことは話さなかった。
あくまでも不動産屋として部屋探しと、おせっかいにも保育園探しまでした事。
その事の顛末を話して聞かせた。
「望月くんに言われたことで霧が晴れていった・・
そのあとその滝川さんていう人にぴしゃりと決められたって感じ。
まさに望月くんの言った通り、誰といるか、それこそが幸せなんだって、
彼がそれを見せてくれた・・奥さんを好きだというそれだけで、
何もかもを受け入れて一緒に歩んでいく・・
目からうろこって、こう言う事なのかしらね」
笑いながら陽斗にまっすぐな眼差しを向けた。
私から彼へと、風が吹いていく。
風と共に私の想いを体で受け止めている彼の髪もなびく。
「望月くん・・私・・あなたの気持ちに応えようと思う。
ううん、応えたい・・私を好きだと言ってくれた・・陽斗の気持ちに・・」