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それでも・・愛してる
第18章 充実した休暇・・その愛を受け入れて
陽斗・・そう呼ばれた瞬間の彼の瞳は、大きく開かれて、
たくさんの光を取り込んだ。
「この仕事始めてから、事あるごとに陽斗に寄りかかってきた。
独りが寂しいから・・たしかにそう。でもね・・相手が陽斗だったから・・だから・・」
顔をあげると、今度は陽斗のほうから私にむかって風が吹いてきた。
舞い上がった髪が再び肩の上に戻るのを見届けてから、陽斗が息を吐く。
甘い・・香りがしそうな息を・・
「よかった・・いろいろと」
「いろいろ?って、なあに?」
久しぶりに甘えた声で小首をかしげる。
「まずは美鈴という相棒ができたこと。それと、
明日の休みがヤケ酒二日酔い用にならなくてすんだこと」
陽斗は両腕を空に向かって突き上げて、晴れ晴れしている。
「ヤケ酒?二日酔いって・・え?明日も有休なの?」
「そう!万が一、美鈴にフラれたらヤケ酒飲んで・・二日酔いのための休み。
もし、美鈴がOKしてくれたら・・決まってんだろ?」
・・も、もしかしたら・・?