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それでも・・愛してる
第18章 充実した休暇・・その愛を受け入れて
陽斗はまさか、夜を明かすつもりでいるのだろうか。
いや、そうなのだろう。
彼のあの言い方。自信に満ちた顔。
最初っからそのつもりで2日間の休みを取ったに違いない。
そう理解したとたんに、私の体は一気に熱くなった。
「一応確認するけど・・もしかして今夜・・」
「今夜・・なに?はっきり言えよ」
「え?・・あの、今夜・・一緒に・・朝までいるって・・ことで?」
「そうだけど・・美鈴、なんか想像してんのか?」
じっと見られて、顔から火が出た、気がした。
「そ、想像通りだ、たぶん」
指でバーンと私のハートを打ち抜く。
ふざけて笑わせようとしているけど、陽斗の顔も気持ち赤い気がする。
「まだ肝心な事、話してないからな。後の楽しみにとっておかなきゃ。
さてオレたちも少し歩こうか。恋人になっての初歩きだ」
「肝心な事って?」
「なんで・・こんなにあせって美鈴に告白したか・・ちゃんと理由があるんだ」
陽斗が立ち上がるので、私も慌てて立ち上がる。
店を出ると、彼がそっと私の手を取り体を寄せてくる。
見上げた横顔が、すごく・・かっこよく見えた。