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それでも・・愛してる
第18章 充実した休暇・・その愛を受け入れて

・・わぁ!言ってしまった!・・

恥ずかしさがこみ上げ思わず背を向ける。
その肩にじんわりと広がる温もり。
彼の手のひらだ。

「・・いいのか?」

耳元で囁かれたらよけいに緊張は増した。

「じつは・・そのつもりでいたんだ。だから必要最低限のお泊りセットも持ってんだ」

「はぁ?マジで?」

呆れたって言えばいいんだろうか、用意周到と褒めればいいのだろうか。
どちらにしろ、陽斗は先の先まで計画を立てていたってことだ。

「ちょっと準備良すぎじゃない?お泊りセット・・や~だ!陽斗おもしろすぎ!」

床を転がって笑いたいくらいおかしい。
結果もわからないのに準備だけはしっかりとしてくる・・

そうだ、思い出した。
中学の時の彼はリーダー格だけあって、何事に対しても必ずと言っていいほど
ケアできるようにしていた。
たしかキャンプの時なんて、天気予報で雨の心配はないって確認していったのに、
ちゃんと雨具を用意していた。
それも他人の分まで。
その時の陽斗の言葉を思い出した。

・・準備さえしておけばどっちになったって困らないだろ?
  あーしておけばよかったって後悔はしたくないからな・・

そんな陽斗だからみんながついていった。
彼をリーダーだと認めていた。

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