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それでも・・愛してる
第18章 充実した休暇・・その愛を受け入れて

「さあ、どうぞ」

2脚の椅子しかない小さなテーブルに向かい合って座る。
ここしばらくは、一つの椅子は空いたまま。
椅子の背もたれを眺めながらの食事だった。

でも今は、背もたれは見えない。
陽斗の大きな背中を支えているから。

「一人より二人・・いいね、やっぱり」

私の中のスカスカになっていたものは、密度を取り戻して
どっしりとした重ささえ感じさせてくれる。

そう、幸せの・・かたち・・



窓の外が薄暗さとくれる夕日の明るさに染まり始めた。
部屋のなかも暗さが増す。

スタンドライトをつけた。
オレンジの淡い光を見た途端、ズキンと体の中がうずく。
あせってシーリングライトもつけた。
まだまだ明るくしておかないと・・

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