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それでも・・愛してる
第18章 充実した休暇・・その愛を受け入れて
「離婚して間もないけど・・時間を置いてからなんて悠長な事言ってられないって思った。
今のうちに想いを告げておかないと・・
あーしておけばよかったなんて後悔したくない。
美鈴を・・オレが守りたいって・・」
陽斗の瞳に揺らぐ光が見えた気がした。
もしかして、涙?
そう思ったら私の目の前に霞がかかった。
「誰かが支えてくれるっていったらすぐにそっちに倒れ込みそうだもん、今の美鈴。
違うか?もしそういう男が現れたら・・」
その瞬間、滝川さんの顔が目の前を通り過ぎた。
もし・・滝川さんみたいな男が私のもとにやってきたら・・
そう考えると、彼の言うようにあっさりとその腕の中に飛び込んだかもしれない。
「そんな人・・いないけど・・でももし本当にそういう人がいたら・・わからなかった」
滝川さんの笑顔をそっと胸の奥にしまいこんでから、陽斗に視線をあわせた。