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それでも・・愛してる
第18章 充実した休暇・・その愛を受け入れて


食事を終えて片づけを始めようとすると、陽斗が立ち上がって食器を集め始めた。

「あ、いいのよ、私がやるから」

そう言って彼の動作をさえぎったが、

「いいんだよ、気にすんな。オレが洗っておくから。
 その間に美鈴も風呂入ってこいよ」

「あ、でも・・」

「こう見えて結構家庭的な夫だったんだぜ。
 後片付けはもちろん、料理だってやってたんだ。だからまかせろ、な?」

意外、というよりはやはり彼らしい。
しかし、こんな良き夫の代表みたいな男なのに気にいらないって女もいるんだ。
一緒にいるって、なにかができるとかイイ人だとか、そういう問題だけでもないのか・・


「じゃあ・・お願いします」

私はありがたくその言葉に甘えることにした。


シャワーを浴びながら、鏡に映る化粧を落とした自分の顔と面と向かう。

・・穏やかな顔してる・・

ゆったりとした笑顔を鏡の中に確認する。
だがそれもほんのひと時。
このあとに起きるであろう出来事を想像したら、鼓動はどんどん激しくなっていく。
シャワーの後に髪を乾かすドライヤーの熱は、さらに熱りを加速させた。

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