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それでも・・愛してる
第18章 充実した休暇・・その愛を受け入れて
バスルームを出るとすっかり片付けは終わっていて、
ソファでくつろぐ陽斗は冷蔵庫からちゃっかりとワインを出して先に楽しんでいた。
「お先にいただいちゃった」
この遠慮の無さ。
だけどちっとも気にならない。
それが幼なじみ、中学の同級生。
「どうぞどうぞ。ありがとね、片付け。助かっちゃった」
私も棚からワイングラスを取り出し、陽斗の隣りに座る。
ほんの少しあけた彼との距離がよけいに緊張を誘うので、
思い切って体をピッタリとくっつけて座りなおした。
風呂上がりの熱る体から、陽斗へとその熱が伝わっていくようだった。
「でもまさか望月くんと・・陽斗とこうなるなんて、思ってもみなかった・・
ここがターニングポイントってやつなのかな、40目前にしての」
大きく体を反らして天井のシーリングライトを仰ぎ見る。
彼がいれば、取り換えに苦労しなくなる・・