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それでも・・愛してる
第19章 祝福の中で
「ところで、石田さんのほうは?彼とはどうなりましたか?気になっていたんですよ」
私は彼に負けないくらいに声を弾ませ答えた。
「おかげさまで、彼についていくことになりました。
そうそう、これを報告したかったのですが・・」
「え?なんです?」
「滝川さんの言う通りでした。彼、中学の時、私のこと・・だったそうです」
語尾は完全に笑ってる。
気持ちが舞い上がって、それを声が表してくれていた。
だがそんなこと気にもせず、滝川さんはとにかく喜んでくれた。
よかったよかったと、何度も繰り返していた。
ではまたお会いできる時があれば、そう言って滝川さんは電話を切った。
約束なんかしなくたっていい。
もしこのまま会うことがなくったっていいじゃないか。
滝川さんと過ごしたあの3日間は、
いつまでも私たち2人の心に刻まれているのだから。
それこそ縁があればまた必ず・・会える。